55点/100点かな~。
CMの時点でなんとなくわかってたけどここが見せ場!ってシーンがあんまりよくわからなかったな~…。
それと、あのシーンをもっと!もっと…!ってのもあってなぁ…。
内容はともかく、映像美と衣装美術、ショタに加点。
ちょっとアクション映画を見過ぎてて爽快感を求めてるのがあるかもしれないけれども。
旧約聖書、出エジプト記の中でモーゼがエジプト人の支配下にあったヘブライ人を率いて「約束の地 カナン」へ向かうまでの話を映像化した今作。
神話とエジプトの歴史に興味がある人にとってはとっても面白かったんじゃなかろうか。
登場人物の名前が出る度に「あっ、これがあの人か…!」ってなったよ。
それと中東の世界観が好きな人は戦闘シーンとかそういうのより街中のシーンに惹かれたんでは。個人的にはそのへんもっと見たかったよ。
あとBGMよかった。アラビア~ン。
どうやら内容的に「十戒」って映画のリメイクに近いらしい。観たことないからちょっと気になる。
今回、ネタバレとかそういうのない。
そもそもみんななんとなく中身知ってんじゃないかな…モーゼの話とか結構有名だし。
ラムセス(たしかラムセス2世)とモーゼが義兄弟。
兄弟二人が主人公、ってわけではなく、モーゼが主人公。
モーゼは民の為に神と対話し、人々を導く指導者として描かれているのに対し、ラムセスはなんか前王ラムセス1世からモーゼより王に向いてないね…って言われちゃうし戦闘でヘマやらかすし無能で無慈悲な王みたいな…そんな感じでした。ラムセスファンの人は気を確かに。
映画の中では「十の災い」が映像化されてるわけだけど、ここでその災いをおさらい。
1.水を血に変える
2.カエルを放つ
3.ぶよを放つ
4.アブを放つ
5.疫病を流行らせる
6.腫れ物を生じさせる
7.雹を降らせる
8.イナゴを放つ
9.暗闇でエジプトを覆う
10.長子を皆殺しにする
(byWiki先生)
これらの「十の災い」、エジプトの人達にとってはとんでもない不幸なわけだけど、この映画だとモーゼが人々を率いてエジプト人の支配から逃れる物語だから、そのへんが人々を救う「奇跡」って言われちゃってるのよね。
さすがにちょっとエジプトの人ら可哀想だな…って思った。
一覧見て気付いた人もいると思うけど、この映画結構虫の大群描写多い。
個人としてはハリポタとか指輪、ホビットのオオグモ系の映像は大丈夫だったけど…今回の虫の大群はさすがに背中がザワザワしたよ…。
あと、監督がリアル志向の人だから「あまりヒロイックになりすぎないように、ある部分をちょっとリアルめに改変してた」わけだけど
ぶっちゃけ↑の十の災いを神から伝えられる時点で十分ヒロイックだから気にせんでよかったのに
モーゼ主役だったらそこをカッコよく映像化しなくてどうするんや…!
と思ってしまった。ええんやでヒロイックでも。
映画的にここまでやったらもう終わりだろうな~って思ってたらやっぱり終わり。
そりゃこっから先までやったらかなりの時間になるだろうしな。
「出エジプト記」の話だったらここまでだしね。
あとはちょっとしたこと。
こういった神話とか特定の宗教に関する映画って、信仰に篤い国の人達にとって論争の燃料になると思うんだよね。
キリストの出自やらなんやらを題材にした「ダヴィンチコード」もアレだったとかあるし。
日本は仏教の国って事になってるけど、そこまで熱心に仏様拝んでる人って今時いないからいまいちピンとこないんだと思うけど。
「神の誕生、神話を捻じ曲げるな!」ってのをあんまり理解できてないんだよね。
面白かったらそれでいいかなみたいなとこある。